ある精神障害者の戦い

逮捕歴5回。躁うつ病、ADHD、アスペルガーの精神病者。障害手帳2級。大学院中退→ニートなどを経て再び自営業者になりました。

躁うつ病ニートは「未来と精神障害」について考える

ども、ニートのイサイヤスです。

 

先日、次のニュースが目に入ってきました。

zasshi.news.yahoo.co.jp

 

ニートである僕は全く他人事ではなく、少ない貯蓄(奨学金約350万円をまだ返していません)で暮らしており貧困に喘いでいます。

記事では中年フリーター達の葛藤を描いています。

 少し前まで夢ある子育て世代だったはずの中年の間に、フリーターが激増している。滅入る話は、そこに止まらない。彼らが老後を迎えたとき、一斉に「老後破産」状態に陥って、生活保護費が今の何倍にも膨らみかねないという。日本を覆すような話なのだ。 

フリーターとはそもそもフリーアルバイターの略であり、主に若者に使われてきた。中年というと45歳ー60歳というが、この世代が掃除やコンビニ、飲食業界でフリーターをやっているのだ。

確かに、一昔前に比べてコンビニや飲食業のチェーン店で中年の方を見る機会が増えた気がする。すべてがフリーターでないにしろ、非正規、正社員雇用でも低賃金であり、税金、保険、年金を払ったら生活費は月に15ー20万円程度。そんなお金で子育てなんて考えにくいし、老後の貯蓄ができるはずない。

indeedの中高年の求人は東京では45,000件あるが、手取りは月収15-20万円ぐらいになるのではないか。それだと東京では家賃、光熱費、通信費、食費、衣服費など払ったら生活するのがやっとであろう。

jp.indeed.com

 

そう、やはり彼らは大挙して生活保護受給者になるのだ。他に行き場はないのだから。しかもIT化、グローバル化により中国、インド、インドネシアの人に代替できるものはどんどんされていく。 我々若者世代にもそれは訪れるだろう。

10年後に食える仕事、食えない仕事

10年後に食える仕事、食えない仕事

 

 

今の中年の姿は10数年後の自分自身の姿であり30年後には生活保護を受けているかもしれない。今は暮らせるし、正社員になるより責任感や拘束は無いフリーターの方がいい。共働きだったら東京でもゆとりある暮らしを送れるだろう。

かといって正社員で働くという枠は大変厳しい。時々、どうすればいいんだよ!と思ったりする。

それでも僕らは日々を真剣に、堕落したりしながら生を全うする存在なんだ。

 

幸せってなんだろう?生きるってなんだろう?

僕は躁状態のときは「俺はなんだってできるぞ!」という気持ちになるが、鬱のときはそうではない。「そもそもなんで生きているんだ。」「この先いいことあるのかよ。」「死にたい。」みたいな負の感情でいっぱいになるし、躁と鬱のギャップは激しく周りの人は誰もついてこれない。

子供の時は家が本当に貧乏で兄弟たくさんいたが食費が月1万円とかだったと思う。良く母はやり繰りしていた。そんな中で、普通のサラリーマンの家庭が羨ましく思うことがあり、普通に結婚して家庭を築きたい。それが幸せだと思っていた。

だが今は違う。僕は躁うつ病で遺伝的には糖尿病にもなる可能性もある。そんな僕が誰かと結婚して子供を作って、育てるというのは無理な気がする。

こんな僕でも、いまは「生」を全うしたいと考えている。

 

世の中の障害者

しかし障害者は生きづらい。どんな障害であっても、マジョリティと違うというだけで日本の中では生きづらい。そんな僕達は時に報道で〇〇障害の人が事件を起こしましたと言われる。お前もやるんじゃないの的な報道内容だ。別に精神障害者が犯罪は多くも無い。

精神障害者等の犯罪の数値を挙げると「精神障害者をどう裁くか(岩波明)」によれば検挙人数総数に対する精神障害者等の割合は0.6~0.7%となっている[167]精神障害者の犯罪率は健常者の3分の1と極めて低い[168][169]。2大精神病のひとつである統合失調症患者が起こす交通事故も極めて少ない[170]。一方、同書30頁の「精神障害者等の一般刑法犯罪名別検挙人員(平成18年)」では殺人が全体の9.6%を占める。

精神障害 - Wikipedia

 

報道で〇〇障害の人がと口を大きくして言うことでは無い。実際の犯罪率は低いのだから。

 

少し脱線したが、なぜこれが言いたかったかというと、躁うつ病の僕は友達にカミングアウトする機会がなかった。躁状態の時に散々迷惑をかけ、鬱になり音信も不通になったり、周りからしたらどうしていいのかわからない存在だった。そして世間から差別を受けているのでは無いかという心配もあるからだ。

今連絡を取れるのは、躁状態の時に迷惑をかけていない人や知らない人だけだ。ただニートやってるというのも気が引けて、人に会う機会も少なくなっている。

それでも僕のことを理解してくれる数少ない人たちに感謝しつつ、本年を終わりたい。来年は音信不通になった人や新しい人とも交流を持ち、社会復帰していきたい。

 

まだブログを始めて2週間で駄文しか書いていないのだが、ブログの読者が20人を超えている。大変嬉しい限りだ。

来年もよろしくお願い致します。

 

 

@イサイヤス